言葉を編む写真たち

えんばんいぬ!22

車椅子のえんばんいぬ!

 
 
ママが、彼女を家族に迎えたのは8歳の時。
円盤を追い掛け始めたのは、12歳4ヶ月から。
ヒマコは遅咲きのえんばんいぬ!
でもね、今は大会にも出場している立派なえんばんいぬ!
シニアドッグのカテゴリーで優勝だってしてるんだ!
 
 
11歳の時にコーギー特有の難病に罹ってしまって、その1年後には車椅子生活が始まった。
それは、進行性の深刻な病気。
後脚、前脚と麻痺がどんどん進行していき、やがては口しか動かせ無くなり・・・最後は呼吸が出来なくなってしまう。
 
 
ママは、とても悲しんだ。
ヒマコも、日に日に思い通りにならなくなっていく身体に、大きなストレスを感じただろう。
でもね、ママも彼女も楽しく生きることを、諦めたりしなかった。
えんばんいぬ!も、その飼い主も、美しいほどに諦めが悪いのさ。
ゼッタイニアキラメナイ!!
 
 
最後まで動く部分が口なら、口で出来る事を始めようと思ったんだ。
「口が動くなら、えんばんいぬ!になれるよ!!」
ママとヒマコは頑張った、諦めずに頑張ったよ。

大会では、若くて元気なえんばんいぬ!たちが、想像を超えた高さを飛んで、華麗に円盤をキャッチしている。
その姿は、勇ましく美しい。
そんな派手なキャッチは、出来ないけどね。
でも・・・みんなは、ヒマコを心から応援している。
貴重な今を、一生懸命に生きている彼女を尊敬しているんだ。
「凄いね~、頑張ったね~」と、ご褒美にオヤツをもらうのが大好きで、そんな時は車椅子なしでも歩けてしまうらしい。(笑)

 
進行性の難病に罹っている彼女だけど・・・
「みんなからヒマコがもらった愛の熱量」と「ヒマコがみんなに与えている勇気のエネルギー」も進行性で、毎日どんどん大きくなっている。

dog : ヒマコ
photos : 服部香織
writhing : イヌノラジオ

えんばんいぬ! back number