コンゴの森の冒険者ハンク

ゴリラ、木に登る


地上を何かが移動している。
ぼくちんたちから20mは離れているイチジクの根元のあたりだ!
藪があって、少し見えにくい…。

黒っぽい四足動物であることは間違いない。
しかも少なくても4−5頭いる…。
「ゴリラだ!」

目のいいアンボロは確信を持って優しい人に伝えている。
やっぱり地上に落ちているイチジクの実を拾って食べている様子だ。
すると、周りの木々が揺れ始める!

「あっちだー、いや、こっちも…」
アンボロはせわしなく、左右の斜め上方を指差す。
優しい人はあわてて双眼鏡をその向きに向けた!

「あ、ゴリラが細い木を登り始めた!」
優しい人がそう言う前に、ぼくちんもその姿を確認した~。
あちこちの周りの細めの木をスルスルと登っていくゴリラ…。

そしてあっという間に、ゴリラたちはイチジクの木に達していた!
隣の木々から登って、イチジクの大きな枝に渡り移ったのだ。
全部で5−6頭、いやもっといるだろうか…?

「メスが4頭、赤ん坊が2頭、子供のゴリラは3頭…」
優しい人は双眼鏡を覗きながら、イチジクの木の上にいるゴリラをカウント~。
「あっちも見たらいい」

アンボロはイチジクのやや低めの枝の方を指差す。
「シルバーバックも木に登ったぜ!」
その方角には確かにあの巨大オトナオスのゴリラがいた~。

writing : ハンク

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