コンゴの森の冒険者ハンク

急な静けさ…


しばらくイチジクの大木の近くでたたずむ…。
鳥は飛びながら細い枝でも止まり、その近くの実をついばんでは飛んでいく。
サルは枝を行き来しつつ、ときには枝の先端まで行って実を食べている~。

いつの間にかアンボロの姿が見えない…。
どっかトイレにでも行ったのかなあ?
ぼくちんは優しい人の横で少しゴロン~。

「チンパンジーは間違いなく来るぜ」
どうやら周囲の偵察を終えて戻ってきたアンボロは確信するように言う。
「イチジクの隣の木に、チンパンジーのベッドがたくさんあったんだ!」

「じゃあ、昨日からチンパンジーはこの近くにいるんだな~。
きっとチンパンジーも昨日このイチジクの木を見つけて食べ始めていたんか?」
優しい人は合点がいくようにアンボロに向かってつぶやいている。

「それと…」
アンボロはその問いかけに答えず、話を続けた。
「ゴリラも昨晩イチジクの木の向こう側の地面にベッドを作っていたぜ!」

「ほんとかよー!」と驚愕する優しい人。
すると、ゴリラもイチジクを食べに来ていたのか!
これだけ地面に実が落ちていればゴリラも難なく食べれるよなあ~。

でも、ゴリラとチンパンジーって、同じ場所で喧嘩をしないのかしら?
「ゴリラとチンパンジーが同じ時間帯に同じ木にいた可能性もある?」
優しい人はアンボロに問う…。

「しっーーーー!」
アンボロが人差し指を口元に持っていく。
「静かに!」という合図だ!

そういえば、アオバトやエボシドリたちの声もひっそり…。
いくつかのサルの群れも少しずつ移動を始めている~。
なんで急に騒ぎが落ち着いたんだ???

writing : ハンク

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