コンゴの森の冒険者ハンク

波が引くように~


闇の中、薪の火種の赤い光を頼りに火の粉を落とし続けるアンボロ…。
それに恐れをなしてか、ひとかたまりの列になりつつあるサファリアリ~。
まだ服や足に噛み付いているアリを懸命にむしり取っている優しい人。

でも、ぼくちん、まだ眠いなあ~。
あたりはまだ漆黒!
夜明けは遠そうだ…。

波が引いていくようにサファリアリの群れが移動していく…。
優しい人はテントの周りを懐中電光で照らして確認している。
「アンボロ、もうだいぶアリはいなくなったな~」

アンボロも自分の寝床の周りを点検しているようだ。
「よし!アンボロ、もう一回寝るぞ~」
テントの中も大丈夫と判断し、ぼくちんも一緒にまたテントに入った!

いやあ、参ったよな~。
夜中にサファリアリに叩き起こされるなんて!
そう思い巡らせながら、いつしかぼくちんは寝落ちてしまった…。

外はもう暁の時間を過ぎていた。
優しい人もぼくちんも少し寝坊したようだ!
うっかり二度寝を堪能しちゃった…。

アンボロはもう起きていた。
ちょうど残っていた薪の火種で焚き火を起こそうとしていた…。
森の中の朝は冷える~。

優しい人は歯ブラシを持ってテントの外へ…。
ぼくちんもテントから出る。
そしてアンボロがいる近くで暖をとる~。

「いや~昨晩は散々だったよな…」
歯磨きを終えた優しい人はアンボロに話しかける。
地面にはもうサファリアリの姿はなかった~。

writing : ハンク

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