コンゴの森の冒険者ハンク

襟巻き状の肉


ぼくちんも、黒く見えるチンパンジーを何頭か見る!
優しい人は双眼鏡を離さない。
樹上、あちこちに散らばっている彼らを確認しているようだ…。

「あれはオトナオスで、あそこにメスが2頭、若い個体は3頭はいるな!」
優しい人はそうつぶやきながら、一度双眼鏡をおろす。
そして、時計を見ながらノートに書き出したようだ…。

「こっちだ!こっちだ!」
アンボロがやけに興奮している…。
優しい人は急いでノート書きをやめて、アンボロのところへ向かう~。

「なんだ、あいつ???」
アンボロが指差すオトナのオスを双眼鏡で見ている。
木の上、15mくらいの高さかな…。

なんだろう、何かが首に巻き付いている!
ぼくちんはそれを確認した。
優しい人もその襟巻きのようなその首周りのものが気になるらしい…。

「ブルーダイカーの死体だぜ!」
アンボロは冷静だ。
「やつら、ブルーダイカーを殺したけど、このオスが自分で独占しているんだ」

周囲の他の個体は少しでもその肉をほしがっている…。
確かに、そのオスの周りに来てはねだっている様子だ~。
それで、チンパンジーはみな興奮しているんだ!

「確かに…よくみると、足がブラブラしているよな…」
双眼鏡を見続けながら、優しい人はその襟巻き状のものが動物であると確信!
チンパンジーの騒ぎはまだ和らぐ気配がない~。

writing : ハンク

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