コンゴの森の冒険者ハンク

興奮の渦


果たして、ドンドンドンドーン、地上を響かせる音がまたもや聞こえてきた!
もう彼らの居所は近い。
アンボロはそろりと歩き出す~。

グギャー、グギャー、グギャアアーーー!!!
遠くない樹上の方からも、耳をつんざく声がする。
「奴らの数は多そうだな!」

これだけ仲間を呼び、これだけ騒いでいる…。
となると、彼らにとって、とっておきの“いいもの”があるのかしら?
ぼくちんの好奇心がはやる!

「あそこにいるぜ!」
アンボロはヒソヒソ声で優しい人に伝える。
とうとうチンパンジーを見つけたらしい!

数10m先の木々が揺れる…。
きっとチンパンジーが木々の間を移動している違いない!
その様子があちこちで見られる~。

ぼくちんも上を見て、その姿を探す…。
優しい人は双眼鏡で必死に追っている様子だ。
「こっちに行こう!」とアンボロは誘う~。

木々の葉っぱに隠れて、チンパンジーがよく見えない…。
確実にチンパンジーがよく見れそうな場所に移動する~。
アンボロは瞬時にそうした場所を把握している!

「あー、見えた!」
双眼鏡を覗く優しい人が独り言を言う。
チンパンジーの騒ぐ声は一層興奮のるつぼになっていった…。

writing : ハンク

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