コンゴの森の冒険者ハンク

チンパンジーを探しに!


ドンドンドンドン!
戸を叩く音で目が覚める。
翌早朝のまだ暗い時間だ!

「昨日に夕方遅く、チンパンジーの声が聞こえただろ?」
アンボロは興奮してしゃべっている。
日が沈む前の時間帯だったよな、と追加する。

「確かに…そうだった」
優しい人はまだ眠そうな目で答えながら、問い返す。
「でも、近くにいるのかい?」

「あの時点では、きっとここから1km以内の森の中だ」
すかさず、アンボロは応答する。
「でも、きっとあのあと移動して、もう少し離れた森に行った可能性が高いぜ」

森での経験豊かなアンボロは確信を持って言う。
「よし、じゃあ、追いかけてみるか!」
優しい人はそう言うと、着替え始めた。

双眼鏡やカメラ、GPS、カッパ、水筒、携帯衛星電話など必需品も…。
いつものことで、準備はすばやい!
森を歩きながらでも食べられるクッキーも用意した。

折角だから、一晩、森でキャンプをしないか?
「チンパンジーは移動も早いし、場合によってはずいぶん遠くに行くかもよ~」
アンボロはそう提案する。

「悪くないな、ちょうど事務所での仕事も一段落しているところだし…」
優しい人は大きいザックを引っ張り出して、テントなども詰め込んだ。
あたりはそろそろ白み始めるころだった~。

writing : ハンク

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