コンゴの森の冒険者ハンク

沈まぬゴリラ


でも、なんでゴリラたちは沈まない?
だって、ここは底なし沼に近い!
ぼくちんにはわからんことが多い…。

優しい人がうっかりこの沼に入れば、足はズブズブと中に入っていく…。
さすがのアンボロですらそうだ。
森の達人も<バイ>の中は歩けない!

「沼の中は水草の根っこがいっぱい絡んでいるんだ…」
今度はアンボロが話し始める。
「ゴリラたちは、うまく束ねてそれらを掴んでいるから、沈まないんだぜ!」

どういうことだろう?
ぼくちんは不思議に聞いていると…。
「ほら、ゴリラの足も手のようにものをつかめるじゃん」

アンボロはタイムリーにことばを続ける。
「ぼくらはそれができないから、足にかかった体重でそのまま沈んじゃうんだ」
なるほどね~。

でも場所によっては、そうはできないらしい。
「あそこのゴリラを見てご覧…」
アンボロは優しい人にやや右側のゴリラを指差す。

「あ、あいつは右手で丈夫そうな樹木をつかんでいる…」と優しい人。
その木の根っこに足を置いているらしく、からだ全体は沼地に入っていない。
「それで、もう片方の手を伸ばして水草を取っているだろ!」

アンボロの説明はわかりやすい。
沈まないように工夫しているんだ!
ゴリラたちは賢いんだなあって、ぼくちんは感嘆する…。

writing : ハンク

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