コンゴの森の冒険者ハンク

嬉々とするゴリラ


アンボロは足を動かし始める。
優しい人もなるべく枯れ葉を踏まないよう、慎重に足を進める。
ぼくちんには、音を立てずに抜き足差し足は大の得意のところだ!

やがて前方に、ゆっくりと歩む黒い動物が何頭か見えてきた。
でもまだそんなに近くない!
ゴリラはまるでお互いしゃべりかけるように、嬉々と声を出し合っている。
 


「ちょっと迂回しよう」
森をよく知るアンボロの提案だ。
優しい人とぼくちんはアンボロについていくだけ…。

アンボロは左側に転回して行った。
そして少し早足になった!
迂回路はゴリラから離れているから、歩くときの音も気にしないでいい。

ぼくちんも足早にアンボロをフォローする。
やがて、ベンバの森の端まで来たようだ。
さて、ゴリラはどのへんだ?

ちょうどいい具合に身を隠す大きな倒木があった。
アンボロも優しい人もその影に隠れるように、身を沈めた!
時折、ゴリラのいるであろう方向に目を向ける。

あー、見えた!
もうぼくちんらは、ちょうどゴリラの群れの側面まで来ていた!
しかも彼らよりも先に沼地の近くまで来ていたのだ。

さすが、アンボロ!
ゴリラたちはまさに森から楽しそうにやってくるところだ…。
ぼくちんの方から20mは離れているけど、見通しがいいのでよく見える!

writing : ハンク

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