コンゴの森の冒険者ハンク

沼地に向かう


ピグミーの子どもたちでも遊んでいるのかなあ?
森の向こうから聞こえてくる楽しげな声はもうそれほど遠くない。
アンボロは迷わずその音の方向へ向かっている!

時折ゾウ道をはずれる。
すると、ベンバの木の大きな落ち葉を踏みながら歩くことになる。
カサ、カサ、カサ、シャリ、シャリ、シャリ…。
 


ときには枯れ葉がうず高く溜まっているところもあった。
けっこうフカフカな感じ~。
でも、鬱蒼とした森じゃないから、歩くのは快適だ!

前方の森がなんとなく明るくなってきた!
ほんのわずかだけど、林床も坂を下り始めている。
もうすぐ小川か湿地帯があるのかしら…?

アンボロが急に歩みを止める。
その途端、優しい人の枯れ葉を踏む音がうるさく聞こえた!
「しっ!」とアンボロは前方に耳を傾ける。

「ゴリラの家族がいるぞ~」
アンボロは優しい人の耳元でささやく。
ぼくちんらの前方を沼地に向かって歩いているらしい~。

優しい人は双眼鏡で前方を眺めている。
「どこにいるのかなあ?」
まだ見えないらしい。

ぼくちんにもまだ見えない。
ずいぶんと見通しのいい森なのに…。
ゴリラたちが見えるのはアンボロだけか!

確かに音はそちらから聞こえる。
その声の持ち主がゴリラたちであることは間違いなさそうだ。
ゴリラたちはいま沼地に向かっているんだ!

writing : ハンク

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