コンゴの森の冒険者ハンク

甘いバセレ!


ゴリラはパンチング!
それで叩き落とした塚の破片を舐めていた。
きっとその中にいたシロアリを食べていたんだろうな~。

ぼくちんにはそう、想像できた。
その証拠に、さっき見たウンコの中の茶色い破片と同じなんだ。
ゴリラはこの種類のシロアリを食べているんだ!

アンボロと優しい人はさらに森を進んでいく。
一通り、シロアリ塚周辺の観察を終えたようだ…。
ぼくちんもついていく!

ゴリラの食べるシロアリは小さいタイプ…
チンパンジーが食べるシロアリとは種類が違うんだ。
そんなことを思いながら、さらにゴリラを追跡だ!

アンボロはいったい何を頼りに歩いているんだろう?
これとわかるゴリラの足跡なんかない…。
ゴリラが進んだ方向を示す、なぎ倒された草も見当たらない~。

あえていえば、かすかに残っているゴリラの匂い…。
匂いをたどればゴリラにまた追いつけるのかしら?
でも、その匂いももうほとんどない!

「ゴリラはここをいましがた通ったぜ!」
アンボロは自信をもって話している。
「このバセレの食べかすでわかるんだ」
 


茎のような破片がいくつか地上にある。
優しい人はそのひとつをつまみあげる。
「あ、甘い匂いがするな!」

ぼくちんもその一つに鼻を近づける。
茎の先端だけがなぜか黒くなっていて、まだ濡れている。
ゴリラはここを口でしがんだのかしら…?

writing : ハンク

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