コンゴの森の冒険者ハンク

ゴリラのパンチ!


あたりに特に異変はないようだ。
アンボロは森を前進する。
優しい人もゴリラをちょっとでも見ようとする準備か、双眼鏡に手をかける。

「仮にゴリラに咆えられても、ゴリラには攻撃の意図はないんだ」
アンボロは歩きながらひそひそ声で説明を続ける。
「そのときはおとなしくしゃがんで、じっとしていればいいだけなんだ」

ゴリラっていうとなんかやっぱ怖いイメージがあるよな~。
ぼくちんよりも遥かにデカイし…。
その咆号は度肝を抜くからね!

しばらく行くと前方から音が聞こえる。
バーン、バーン、ガラガラガラ…鈍い響き~。
だれかが何かを打っているようだ!

でも叩きつけるような音ではない。
なにか誰かが軽いものでも割っているような感じだ…。
アンボロはその音の方に近づいていく。

優しい人はそのあとをついていく。
ぼくちんも後から追いかける。
やがて、ヤブの向こうに、黒くて大きな生き物が動いているのが見えてきた…。
 


優しい人は双眼鏡でその方向を見る。
ぼくちんもその横で前方にじっと目を凝らす。
「ゴリラがシロアリ塚をパンチで壊しているぞ!」

アンボロは説明する。
ゴリラはそのコブシで傘状に張り出したシロアリ塚にパンチをしている!
あれ、この間ぼくちんの見たシロアリ塚とはタイプが違うぞ…。

writing : ハンク

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