コンゴの森の冒険者ハンク

走れ~!


えー、いったい何が起こったの?
少し距離をおいていたぼくちんには事情がわからん。
アンボロたちはほんの5m先で止まった!

歩いていたのは野生のゾウが森の中に作ったケモノミチ…。
見通しは悪くない。
でもなんで二人があわてて走り出したの?

なんか動物から逃げるわけでもない!
危険な毒ヘビが近くにいる様子もない。
ぼくちんも恐る恐る彼らの跡を追う…。

あー、見たぞ!
いたいた、うじゃうじゃ~。
昨晩部屋の中で見た奴らだ!

そう、あの「シラコ」と呼ばれるサファリアリが…。
ゾウ道を埋め尽くしている~。
これまたすさまじい数が右へ左にうごめいている。
 


こりゃ、ゾウ道をゆっくり歩いていたらとんでもないことになる!
シラコに噛まれるのを防ぐために、彼らは走ったのだ!
ほんの5mほどだけど、早いスピードで走り抜けた!

しかもわざと、ドタドタと。
強く地面を踏みしめることで、その振動でアリも食いついてこない!
ぼくちんも自慢の走りでその場を切り抜けた!

二人は息を弾ませ、肩をなでおろしている。
そりゃ、噛まれたらかなわんもんな!
ぼくちんも幸い噛まれていない!

writing : ハンク

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