コンゴの森の冒険者ハンク

すさまじい生命力!


優しい人がアリをつまんでもまだアリは腕に噛み付いている!
しかもその顎はまだモゾモゾ動いているんだ。
胴体のない頭と顎だけなのに…。
 


なんというすさまじい生命力!
優しい人はまだその痛さにうめいている。
頭だけでも噛み付く力は尋常でないようだ…。

数分の時が流れた~。
アリの頭はポロンと床に落ちた…。
優しい人の腕からは血が滲み出していた!

まだあたりは暗いけど、もう鶏の声が遠くに聞こえる。
夜明けが近いに違いない…。
もう二度寝の気分じゃない!

優しい人はもうそのまま起きて、朝の準備~。
そしていつものように事務所へ出かけていった。
ぼくちんもいつも通り、外でオシッコ!

もう外は明るい。
縁側にしばらくいると、早々と優しい人はアンボロと長屋に戻ってきた。
どうもアンボロに昨夜のアリの猛襲について話をしているみたいだ。

「シラコ、シラコ…」
二人の口から繰り返し出る言葉。
どうもあの大群をなしていた凶暴なアリは「シラコ」って呼ばれているんだな。

優しい人は夜の出来事を詳しくアンボロに説明している~。
二人ともときおり笑い合っている!
その「シラコ」はそんなに珍しいわけじゃなさそうだ…。

writing : ハンク

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