コンゴの森の冒険者ハンク

雷!


森の中は暗くなってきた。
おかしいなあ、まだ日は高い時間なのに!
風も強まってきて、ぼくちんのはるか上の枝はわさわさと揺れている…。

「雨が来るぞ!」
アンボロたちはその掛け声とともに、あわただしく最後のキノコを摘んだ。
そして近くにあった大きな葉っぱを切って、キノコを包んだ。

あれ、その大きな葉っぱの草って、どっかで見たぞ!
そうだ、チンパンジーがその茎を道具に使っていたやつだ。
アンボロたちにとってはその葉っぱは森の中の包み紙代わりになるんだ~。


しずくがぼくちんの顔に当たった。
雨か!
昨晩あれだけ豪雨が降ったのに~またか…。

アンボロたちの姿はとうにない。
ぼくちんも走る、走る、走る!
ふー、長屋の近くに到着した~。

急いで、長屋の縁側の軒下へ。
なんとかズブ濡れにならずに済んだ~。
ほっと一息…。
 


そのとき、ドカーン!
衝撃的な音だ。
雷だ。

ぼくちんは震える。
いったい何が起こったんだ?
巨大な光と音は断続的だけど、でもどんどん近づいてくるぞ~。

writing : ハンク

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