コンゴの森の冒険者ハンク

シロアリ釣り


真っ直ぐな棒状の小枝。
それと、草の茎の先端が刷毛状になった棒。
やつら人間に似た黒い四足動物は二種類のものを使い分けている~。

ほどなくして、やつらはぼくちんの視界からいなくなった…。
ホワッ、ホワッ、ホワッ、ホワッ、ギャギャギャ~
耳をつんざくようなけたましい声を出して、去っていった。

ぼくちんは彼らのいた場所に近づく~。
二種類の棒状のものでいったい何を取っていたのだろう?
マウンド状に少し盛り上がった場所には、その二種類の棒が何本かあった!

やつらに開けられた穴から、なんか小さな生き物が這い出している!
なんだろう?
あ、これ、シロアリだ!

すると、この小高いマウンドはシロアリ塚だったんだ!
そしてやつらはまずまっすぐ穴を開け、ついで刷毛状の棒をそこに入れた。
きっと先端の刷毛の部分に、シロアリは噛み付いてきたんだろう~。

やつらはそのシロアリを食べていたんだな!
先日アンボロたちが食べていたのは同じ種類のシロアリ~。
でもアンボロたちは羽つきのシロアリを採集していたっけ…。

ぶよぶよした胴体をもつシロアリ。
またピーナツバターのような味がして、きっとおいしいのかなあ?
けっこう脂肪とか栄養もありそうだ!

やつらのシロアリ採集は…まるで「釣り」のようだ!
二種類の道具を「穴掘り用」「採集用」って、ちゃんと使い分けているんだ。
こいつら、姿格好以上に、人間に近いよなあって、ぼくちんは思った。
 


すると、ぼくちんは遠くでガサガサする音を聞いた。
さっきと同じけたましい声も聞こえる。
そのチンパンジーと呼ばれている動物は、木に登ったようだ。

writing : ハンク

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