コンゴの森の冒険者ハンク

やわらかなひととき


ベッドはやっぱいいなあ。
ふかふか~。
ぼくちんは、豪雨のせいで起こった雨漏りで濡れた身体を横たえる。

目を覚ました。
でもまだ部屋は暗い。
トタンを叩きつける音は穏やかになったから、雨は少し弱まってきたようだ。

あれ、ぼくちんはどこで寝ているんだろう?
ベッドの上で見たのは…!
優しい人の顔が目の前にある。

いつもなら、足元で寝ていたはずなんだけどなあ~。
何度見ても同じだ!
夜目だから、まちがいないぜ。

ぼくちんは寝ている間に移動したのかしら?
優しい人はスヤスヤ寝ている。
目の前のぼくちんに気付いていないんだろうか…。

次に気付いたときは、からだになんか大きなぬくもり~。
ぼくちんの背中がゆっくり撫でられているようだ!
目をうっすら開ける…。
 


目の前で寝ていた優しい人の瞳。
ぼくちんをじっと見つめている!
そして、ぼくちんの目と合った~。

夢心地…。
優しい人の大きな手のひらがぼくちんの背中をやさしく動く。
雨漏りで濡れた身体ももうちっとも冷たくない!

うっかり目の前で横並びに寝てしまったけど、怒られなかったんだ。
ぼくちんはそのまままた寝に陥った…。
優しい人と一緒に横になっているやわらかなひととき~。

writing : ハンク

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