コンゴの森の冒険者ハンク

長屋に住み始める!


小型のシロアリをじっと見つめた。
一匹一匹なんか、口に咥えているぞ。
なんだろう?

よく見ると、木くずのようだ。
やつらは柱に穴を作って、柱の中に忍び込んだ!
そして、柱の中の木の髄の部分をかじり取っていたんだな…。

なるほど、それでカリカリかじっている音がしたのか~。
木くずは彼らにとってもきっと栄養分!
ちょっとずつ運び出して、巣に持って帰るんだろうなあ。

気づくと、優しい人はぼくちんの横に立っていた。
そして、土で覆われた柱の道を通るシロアリの隊列を静かに払っている!
床に溢れたものは外に掃き出していた。

そっか、もしシロアリが柱の髄を食い尽くしたら~。
柱が柱でなくなっちゃう。
ということは、家が壊れちゃうんだ。

ぼくちんはまたその日の夕方、部屋にもどった~。
また、食べて、うたたねー。
もう夜気の冷たい外で寝なくていいんだなあって、安心。

そうやって、ぼくちんは長屋の部屋を住処とし始めたんだ。
優しい人は日中はどこか外に出るので、ぼくちんもそのときは外!
いつものように、ハンティングを楽しむのさ。
 


雨の日は日中は長屋のひさしの下で雨宿り~。
夜も雨に濡れずに、優しい人の部屋で過ごせる!
朝までトイレを我慢すればいいだけなんだ…。

writing : ハンク
illustration : ちくわ

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