コンゴの森の冒険者ハンク

冷んやり安心、部屋の中


でもその優しい人にはずいぶんお世話になったよなあ。
いつも夕刻になると長屋の縁側でおいしいものをくれていたんだ。
その人が立ち去った後、ぼくちんはそんなことを思い出していた。

長屋づきあいのうち、ぼくちんはもっとその人にお近づきになった!
その人の部屋の中にも出入りするようになったんだ。
縁側でのお付き合いを始めてからずいぶん時間が経ってからのことだけど…。

ほら、ぼくちんは日中はハンティングに夢中になっている毎日。
森の中や草むらを走り回る。
そりゃ、楽しいぜ。

でも木陰のない草むらだと炎天下で暑くって仕方がないときがある。
そんな日の夕方、ふとぼくちんは気付いたんだ。
その人の縁側の横にある部屋のドアが開いているのを~。

部屋の中はひんやりしていて、心地いい。
板張りの床に横たわると、暑さも一気に吹っ飛んじゃうんだ。
もちろん優しい人はぼくちんを追い出しなんかしなかったさ。
 


それに外にずっといたら、やっかいな虫たちが迫ってくる!
汗のしみたからだにやたらとたかってくる!
アフリカミツバチ、そして場合によってはハリナシバチの大群!

はじめは、恐る恐る部屋の中に足を踏み入れる。
部屋の中に入れば、そいつらも追っかけてこない。
あー、いい気分だ!

writing : ハンク
illustration : ちくわ

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