コンゴの森の冒険者ハンク

チッチッチッ


少し落ち着いてきた。
そういえば腹が減ってきたー。
でも、ちょっとハンティングをする気力はないなあ。

チッチッチッ。
まるでぼくちんを呼んでいるような音がする。
ぼくちんはその音を目指して歩いていった。

すると、そっちの方からかいい匂いがしてきた。
近くに人間の手が見えたぞ。
どこかで見覚えのある手だ。

その手のひらの上にカリカリくんが乗っている。
いつも食べているカリカリくんより上等の匂いだ!
手に近づくのは怖いけど、でも腹が減ったらイクサもできん!

恐る恐る近づく!
匂いがたまらん!
もう手のひらは目の前だ!

カリカリくんを一つずつ口に入れる。
ありがたいなあ~。
なんて素敵な味なんだろう。
 


怖さを忘れて、夢中になって食べたさ。
あれ、あっという間になくなっちゃった!
もうちょっと食べたかったなあ~。

でもカリカリくんを口に入れたときに少しなめた手のひら~。
その感触、匂い…遠い日の記憶が呼び戻される!
誰だっけなあ~?

writing : ハンク
illustration : ちくわ

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