コンゴの森の冒険者ハンク

ぼくちんは宇宙の中にいるんだ!


森はなんて素敵なところなんだろう!
日中は色とりどりの昆虫が行き交う場所。
ぼくちんの目にはまばゆいばかり~。

夜には草むらのあちらこちらからの虫の音がポリフォニーをなす。
あたりの静寂さに醸し出されるそれはなぜか心地いい。
ぼくちんはその音に吸い込まれていきそう~。

でもその色と光の持ち主の昆虫。
たいがいぼくのハンティングの相手なんだ!
ヘッヘッヘッ、生きるためにはうっとりしているだけじゃダメなんだぜ。

そういえば、もうひとつ忘れてはいけない。
それは森を少し出た開けた場所で、ぼくちんが夜に眺める空。
ぼくちんの頭上には木々など遮るものがない! あたりには人工の光がない世界。
 


そこでぼくちんが見る月はまさに天空からの懐中電光みたいだ。
月の灯があるとさらに回りのシルエットが強調される! 月が出てない夜も夜空を見上げる。
散りばめられた、そして次から次へと連続して横たわっている星々。

その澄み切った、透き通るような光に、ぼくちんは我を忘れてしまう!
ぼくちんは宇宙の中にいるんだ! でもね、ときおり夜に村の方へ足を伸ばすこともある。
そこは耳がガンガンするような喧騒と目が痛くなるようなイルミネーション!

人間って、なんてもったいないことをしてるんだろう?
自然と宇宙が織りなす光と音の祭典はすぐ近くの森の方にあるのに!
森を開拓した人間どもは、自らその素敵な世界を見逃している哀れなヤツラ~。

writing : ハンク
illustration : ちくわ

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