虹かかる庭のエッセイたち
ほんこん、ふたりくらし。37
仔猫の頃の小さなちくわ。
この日、乳歯が抜けました。
どうでも良いような出来事ですが、これも大切な思い出のひとつ。
ある日のちくわに起きた出来事と私に起こった出来事は、重なり合って記憶の本箱に仕舞われます。
何気ない切っ掛けで、本箱の古い小さな思い出の一つが、今になって輝き出すことがあります。
小さな思い出は、時間を経て大きな幸せになることがあるのです。
ちいさなちくわ。
ちいさなできごと。
ちいさなおもいで。
おおきなしあわせ。
writing&illustration : ちくわ