コンゴの森の冒険者ハンク

森閑とした中ナッツを食べる。

縁台に落ちてきた丸っこい粒。
香ばしい匂いがする。
ちょっとぼくちんには大きめだけど、恐る恐る舐めてみる。

知らない食べ物だけど、おいしそうなので、エイヤって食べる!
カリッコリッ。
歯ごたえもいい。

一個食べるとまたもうひと粒、優しい人が上から落としてくれる。
このナッツみたいのはおいしい。
なんか、病みつきになっちゃいそうだ。
 


そうやって、おこぼれをもらえる日がときどきある。
その日は少しだけ虫ハンティングもさぼるんだ!
夕暮れのひととき、ぼくちんとその人はじっと森の音に耳を傾けている。

聞こえてくるのは虫の音ばかり。
ときおり空高くヨウムの声。
ヨウムたちも寝床に帰るんだろうなあ。

静寂な空間に夜の帳も近づいてくる。
森の奥深い方からはセミの声が響き渡ってくる。
森閑としているからその音は物悲しくも聞こえる。

writing : ハンク
illustration : ちくわ

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