コンゴの森の冒険者ハンク

写真に込められたメッセージ

その後も、狭い籠に閉じ込められたヨウムは何度となく、ここに届けられた。
そのたびごとに、注射器の人たちがやってきた。
死んでいるヨウムもたくさん見てきた。

注射器の人たちは別の日には、ヨウムを外に放した。
その喜々とするヨウムの姿を見るのは、ぼくちんはとってもうれしい。
でも、生きて空を飛べるヨウムの数よりも、死んでいくヨウムの数の方が多いのが心配だな~。

そういえば、ヨウムが空を飛んでいるのを最近見ないなあ。
どんどん狭い籠の中に取られていっているのかな?
でも、狭い籠の中じゃ、ほとんどが生き残れない。

そりゃ、数もいなくなるよな。
もう大空を自由に飛ぶヨウムは見れないんだろうか?
あの澄んだ、でも、元気のいい、ヨウムの声も聞けないんだろうか?

ヨウム舎の方からヨウムの声も聞こえない。
人間って、無残だよな。
なんで、ヨウムがいなくなるまで、ねこそぎヨウムを取ってしまうんだろう。

ある日、バッタのハンティングに夢中になっていたときのことだ。
なんか近くに紙が落ちているのを見かけた。
あれ、ヨウムの写真がたくさん載っている!
 

 

生きているヨウムも、死んでいるヨウムも。
狭い籠に閉じ込められているヨウムの姿も!
注射器の人たちも写真に乗っている。

ひょっとしたらこの一連の出来事を説明しているのかな?
同じ紙は、ぼくちんの仕事場である倉庫の壁にも貼ってある。
きっと人々に何かを知らせたいのに違いない!

ぼくちんは残念ながら文字が読めない。
だから、みんな読んでみて~。
きっとそこになぜヨウムが捕われ、なぜいまヨウムが昔のように見れなくなったのか、書いてあるに違いない!

writing : ハンク
illustration : ちくわ


 

 

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