コンゴの森の冒険者ハンク

札束と交換されるヨウム


ぼくちんは目を疑った!
偉い人はズタ袋のヨウムを一羽一羽出しては、家々で売っていた!
ずいぶんと札束を握っているぞ。

ある村人は、「ありがとう、今晩ヨウムを唐揚げにして食べる」って!
ある村人は、「じゃ、ヨウムをほしいひとに売ってしまおう!」って!
この偉い人、ずいぶんいい金儲けをしているぜ。

あれ、でも、この偉い人、狭いカゴに捕らえられたヨウムを運んでくる責任者のはず。
その人がなんで?
ヨウムを守る人が、ヨウムを売り物にしている!
 

 

お金で膨らんだポケットのまま、偉い人は近くのバーに入った。
ぼくはその屋根裏へ入った。
またもや、目を見張る光景だった。

その札束を出して、仲間と酒盛り!
きれいな女性もはべらせて、どんちゃん騒ぎが始まった!
ぼくちんは酒がだめなんで、すぐに退散したけどね。

ぼくちんは、ヨウム舎の方へ帰っていった。
もうヨウム舎は数羽のヨウムしか残っていない。
あー、ぼくちんの目はかすんで、なにも見えない~。

「ヨウムは高く売れるぜ!」
「ヨウムはどこに行くのか知らないけど、いくらでも買ってくれる!」
偉い人からヨウムを買った人々は、あとでそう騒いでいたのを聞いた。
 

writing : ハンク
illustration : ちくわ

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