コンゴの森の冒険者ハンク

その翼に力を与えるために


それからだいぶ日が経った。
ぼくちんは、来る日も来る日も、倉庫で仕事しては、ヨウムも見に行った。
朝と夕方にはヨウム舎に来て、餌と水を替えに来る人も毎日見てた。

餌は、アブラヤシの実のときもあったし、ピーナツのときもあった。
鍋で調理されたお米と大豆の混ぜものであるときもあったな。
担当の人は餌をやるたびごとに、ヨウム舎の小さなドアの鍵を開け、そしてまた閉めた。
 

 

水には黄色い粉末みたいのを溶かしていた。
なんか栄養剤なのかな?
ヨウム舎の中のヨウムも喜んでその水を飲みに来る!

ぼくちんがヨウムを見る日はどんどん過ぎていった。
中には、ずいぶんと元気になったヨウムも見える!
でもね、その間にも、多くのヨウムは亡くなっていったよ。

注射器をもってきた人たちはきっとヨウムの血を持って帰った。
それで、死んでいったヨウムの死因を調べたりしたのかな?
いま生きているヨウムもどんな病気を持っているかを調べたんだね。

それで、餌の種類も変えていったり、
水にビタミン剤を混ぜたり、
なんとかヨウムの体力を復活させたいと思っていたんだろうなあ。

ぼくちんは、倉庫の中の仕事以外のときは、自由に野外で昆虫やトカゲのハンティングができる
でも、ヨウム舎のヨウムはまず体力回復がいちばん。
早く、ちゃんと飛べるようになってほしい!

ぼくちんは相変わらず、倉庫で仕事の毎日。
ヨウムが来てからもう半年くらい経ったかな。
雨の季節から雨の少ない季節に変わってきたから、ぼくちんにもある程度時の経過がわかるんだ。
 

writing : ハンク
illustrator : ちくわ

 

コンゴの森の冒険者ハンク back number