コンゴの森の冒険者ハンク

狭い空間から解き放て!


倉庫の扉が開いた!
毎朝のことだけど、木漏れ日の朝日が目にまぶしい。
森の朝を漂うかすかな風がすがすがしい。

まずはヨウムの声のする場所に向かった。
いつもなら朝一にする腹ごしらえの虫ハンティングも差し置いて。
ぼくちんは夜中じゅうずっと、気になっていたんだ。

なんてことだ、みゃあ!
狭い籠の中は、昨日以上に生きているヨウムの数が少ない。
動かなくなったヨウムが狭いかごの中で累々と転がっている。

まだ命をつないでいるヨウムたちは懸命に叫んでいる。
なんでこんなところに閉じ込められているんだ!早く出たい!
仲間のように死にたくない!って、きっと。
 

 

やがてちょっと離れた場所からトンカントンカンと音がしてきた。
人間たちが慌ただしく動いている。
ぼくちんが、ときどき日中のうたた寝場所に使ってる開け放しの小屋を改修しているみたいだ。

近くのヤブに隠れて様子を見ようかな。
みなで精を出して小屋の柱に金属の網をたくさんつけ始めて、小屋全体を網で囲うようにしている。
これまで小屋にはなかった小さな入口もつけられた。

バイクがひっきりなしに行きたり来たりしている。
その音もうるさくて、ぼくちんはウトウトしては目が覚める。
でも、なんだかプラスチックの大きめの桶をいくつか運んできている。

ヨウムも気になる。
工事も気になる。
小屋に運ばれてくるものも気になる。

あー、たくさんのアブラヤシの種も袋に入れられてきた。
いったい何が起こるのだろう。
でも眠くなってきたな、ぼくちんは少し離れた静かな場所でちょっと昼寝をするかな。

writing : ハンク
illustration : ちくわ

 

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