コンゴの森の冒険者ハンク

ベッドイン


ハンクに情が移ったぼくは、日本からネコの餌も買って帰るようになった。
夕方になるとハンクは、毎日のように部屋の近くでぼくを待ち、一緒に部屋に入る。
餌を食べたら、その後は静かに寝ている。
 


夕方の時間からずっと夜までいつくようになった。
ぼくの食べ物やゴミをあさるような悪さもまったくしない。
夜もずっとおとなしい。

やがて、朝までいっしょに過ごすようになる。
初めは、ぼくはベッドで寝て、ハンクは数メートル離れたソファに横になった。
しばらくすると、ハンクはぼくのベッドでも寝るようになった。
そして、ある日、とうとうぼくのベッドに上がってきたのだ。
でも大抵は、ぼくの足元の方でうずくまっている。
朝まで同じ格好で。

ハンクは、もともと「ネズミ狩り」担当として、どこからか持ち込まれてきた。
ぼくが関わっていたプロジェクトが使っていた倉庫の中で、しばらく飼われていたようだ。
その倉庫でのお役目が終わったのか、ぼくの回りに現れたというわけだ。

writing:ドクター西原
illustration:ちくわ

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